加工糸と新マテリアル

加工糸は石油などを化学的に加工して高分子化合物を作り、それを糸としたもんです。
加工糸の共通の特徴に関しては、強くて軽く、薬品やカビ、虫に抵抗力があるようなことです。
デメリットは、吸湿性が少ない、あるいは、熱に弱い、静電気を発生させやすい感じのことなどです。

ナイロン、ポリエステル、あるいは、アクリルは三大加工糸と呼ばれ、広く衣服等に利用されています。
自然糸と混紡した感じのものも、広く活用されています。

加工糸にさまざまな処理を施し、さまざまな機能を持つ新マテリアル(高機能マテリアル)もかなり多く開発されています。
このような新マテリアルの特性を活かしたというようなものは、形状記憶のワイシャツやブラウス、抗菌・防臭マテリアルのクツ下、あるいは、水分を通さず蒸れにくい感じのスキーウェアやレインコートなどがあります。
そして、耐熱性に優れたような難燃性の消防士の防火服についてなども、実際、作られています。
加工糸に炭素糸やガラスなどを複合したマテリアルも作られ、自動車や航空機にも利用されています。

そして、近頃は新合繊と呼ばれる高品質・高感性の糸も開発されています。
絹のような感じの光沢のニューシルキー、あるいは、桃の産毛に似た起毛のピーチスキン、膨らみ感・ドレープ感にとても優れた感じのニューソケ、はりやこしのかなりあるニューレーヨンなどが、実際、新合繊と呼ばれる糸です。

このようなかなり広く普及している加工糸や新しい加工糸の特徴を上手く活かすような感じのことで、オシャレの楽しみもかなり広がります。
また、基本的な情報を知るようなことで、オシャレだけでなく安全を考えた感じの生活にも、実際、役立ちます。
糸の基本的な情報を得るというようなことは、オシャレを含めた生活全般において大きく利用できることなんです。